2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

カフカ的小説 「マヌ氏と天使」

マヌ氏は高校で体操競技をみまもりながら、大学でサバットををやっていた。サバットとはボクシングとキック・ボクシングをシンクロさせたもので、ヨーガの思想と通じるものがあった。マヌ氏は帝国大学の近くのバーでバーテンダーをしながらレモン・スカッシ…

ノック

私は大学の研究室に入っていろいろとよもやま話をすることがすきである。なぜならば、アカデミックなこと、人生の智慧、大学の諸問題が教官の長年の「だまくらかし」によってお見事に<語られる>ためである。昨年は哲学科のみにダイレクトにコンコンとノッ…

カフカ的小説の創作過程

私のカフカ的小説あるいは『教育哲学ショート・ショート −魂の千夜一夜おとぎばなしー』は夜にかかれる。大体は心理学の本の書き込みや『ハイデガー・ノート』からのパラプレーズを頭のなかでがらがらポンとやって書き出すのだが、主語と述語と修飾語がわか…

『ハイデガー・ノート』より

☆『イデーン』⇒人の「語り」に主観を交えずに聴く ↓ 『失われた時を求めて』マルセル・プルースト⇒身体の運動と時間☆体操競技→ユング→ヨーガ ↓ 龍樹 ⇒教育哲学☆大谷大学において10月から11月までに<人間関係相談室>を開くために図書館においてユング心理学…

何度もみても考えるドラマ『あいのうた』

ドラマ『あいのうた』をみたことで友愛について深くかんがえることができる。乙女は不可思議に「記憶をなくした」とうそをつき刑事の一家に居候することになる。刑事は<のらくらもの>でありながら人倫すなわち人間関係について熟知している。人間をひろっ…

更年期の夫婦

更年期をむかえると夫婦関係の愛はさめるか変わったかたちになるらしい。夫は単語で奥様を操作しようとたくらむ。 「めし」(名詞) 「ふろ」(名詞) 「おちゃ」(名詞) 「ネクタイ」(名詞) 「かばん」(名詞) 「いってくる」(動詞) 奥様はかなり閉口…

登校拒否

私はまだ「学校に行くべき」ではないと判断しているため、学校に登校していない。まさに登校拒否の状態であろう。学校や教育および企業での出社拒否の存在者の問題は根深い。 「Tく〜んごはんよ〜」 「うぜ〜な、そこおいとけよ!」 悲しい親子のやり取りが…

リクルートスーツの恐怖

私はリクルートスーツが怖くてたまらない。「いつかなるのか・・・・・・」と社会人の窓辺の象徴というべきリクルートスーツを見ると怖くてたまらない。いまだに、社会人としての義務の基本:「時間におくれずに義務を遂行すること」がまったくできないため…

<あいつ>は自己のあらわれか否か。

他者を<あいつ>ときめてかかってしまうときすでに自己には敵愾心が宿っている。<こいつ>というときには自己より下に位置づけている。どちらにしろ生意気な自己のあらわれであることにはちがいはない。そして、他者をどううけとめるかで未来の自己の生き…

カフカ的小説 「ヤメ氏の魂の解剖」

ヤメ氏は臨床経験を積んだ精神科医だった。ヤメ氏は不眠症に苦しんでいたために、精神医学や心理学を学ぶようになった。アイ子は哲学者で友人だった。いつも「ヤメ氏のメンタル・クリニック」の近くのバーでいっしょにレモン・シュカッシュを飲んだり、紅茶…

カフカ的小説 「回る男」

その男は体操競技をやっていた。爪先から指先まで神経のゆきとどいた演技は<神わざ>であった。男は「あの時、あの瞬間に生まれていなかったら、今・ここにいる私はいない」と言っていた。Fという師は男の恩師だった。Fは体操競技を「秘すれば花、秘せざれ…

身体と「場所」 『教育哲学ノート』より

クラシック・バレエや体操競技が行われている「場所」に<みずから>存在することは演技者から<醸し出される>雰囲気をうけとるという意味でとても大切なことである。哲学書を読むときもその光景が想起され、哲学書のテクストからにじみ出るイデーから<私…

『ハイデガー・ノート』 今生きている人間の固有名詞をはぶいて(社会倫理学上やばいらしいので)

☆ドストエフスキー☆『歎異抄』☆パウロ→ルカ→マタイ☆フッサール現象学とヘーゲルの『精神の現象学』を比較する。☆a)龍儒 『論理学』 鄯)ヘーゲル 鄱)ハイデガー ↓ 論理療法(ロゴセラピー)☆『西田幾多郎全集第三巻』「芸術と道徳」☆「身体の空間位相の現象…

美意識ってなんだろう 『教育哲学ノート』より

音楽と身体を関係づけて<教育のありかた>や<教育臨床心理学のありかた>をまさぐっていきたい。そのためには私のコンプレックスの源泉と向き合わなくてはならない。私の叔父と同化することが必要なのである。このことは間違ったことなのかもしれない。私…

教育ってなんだろう 『教育哲学ノート』より

不登校の学習者は白い巨塔』ではそのことが示唆されている。Aは教授の椅子をねらうために命を削り、友人のBは貧しいながらも世間にあまり認知されていない医学の研究をこつこつと取り組んでいる。AはBを気づかい、そしてまたBはAを気づかうことでより善い臨…

怠け者 

社会に出る準備期間の大学生なのにもかかわらず、生産行為をなにひとつしていないので首になることはまちがいない。スクールカウンセラーになるとおもいきや教師カウンセラーだなどどわけのわからぬことをかんがえている。「ひとのななしを聞いていない」「…

心理学ってなんだろう 『教育哲学ノート』より

ユング心理学のなかで「現象学」の方法を取り入れようとすると、心の現象学すなわち「心の影(シャドウ)」の概念に「現象学」の方法を取り入れることがのぞましいと思われる。また、心理学の世界では、サイコドクター』というドラマでは深層心理学における…

時計の問題

自己の時間を生きようとして腕時計をはずしてから私の人生は変わってしまった。京都では文化にもまれ、沼津では家族の存在理由を考えるようになった。「時の流れ」は残酷に過ぎていく「今日が何月何日で何曜日か即座にこたえられないとやばい!」とトレーニ…

自然(じねん)トレーニング

私の筋力トレーニングは自然にはむかわないことに一環している。学術書を信号待ちで上げ下げするだけで鉄アレイを買わなくても筋肉トレーニングができる。3時間ウォーキングするだけで足腰の神経と筋肉を鍛えることができる。下宿には青竹ふみがありその場…

♯(シャープ)悪魔の脳内コンミュータ

バイオリンは<開放弦の練習>と<移弦の練習>と<音階の練習>が組み合わさるとはじめて『キラキラ星変奏曲』や『ちょうちょう』などの課題曲に取り組むことができる。私は阿呆なので音符をなかなか覚えない。楽譜の音階を歌でおぼえるという変則わざをつ…

現象学とはなんだろう? 『教育哲学ノート』より

① <意識の流れ>は心理学の世界や精神医学の世界とは決して無縁ではない。ヘーゲルは『精神の現象学』を著しているが、この著作は理性や人と人とのつながりにおける倫理学の世界においても大きな光明をもたらしている。理性についての考えはカントの『純粋…

『チームバチスタの栄光』からみたカウンセリングの建具職人的なわざ

私は『チームバチスタの栄光』を外科の教科書的な映画と観ていたが、心理学の独眼流正宗的な勉強によってカウンセリングの建具職人的なわざを見出すことができた。紳士は複数でカウンセリングすることができるが、乙女は一対一のカウンセリングである。紳士…

心理学 ダバ・ダバ・ダ〜ダバ・ダバダ

心理学の世界は不可思議極まりない、本屋にいっても統計学をカクテルした心理学や組織心理学や教育心理学や産業心理学や深層心理学や癒しの心理学や精神分析・・・・・・カテゴリー化することが極めて困難である。実際に職業として成り立つためには厳しい修…

リリパットの指摘

「膝が硬いのではなく、足首が硬いのだ」と誤植の訂正を電話相談でうけた。もうすこし、身体を動かしながら解剖学を学ぶ必要がありそうである。またアメリケンから日の丸に輸入された理論であるキネシオロジーとバイオメカにクスを身体をとおして学ぶ必要も…

親鸞を見た『サイコ・ドクター』

私は精神世界の四方山をまさぐっている。ドラマの中でも精神世界は登場するらしく、『サイコ・ドクター』というドラマのなかで患者に寄り添う精神科医が克明に描かれている。なかなか興味深いせりふがある。主人公は冷蔵庫のなかに沢山の石鹸をいれ何度も何…

仏教世界の不可思議な世界をのぞく

今日、私は仏教の勉強会に参加した。プレゼンのやりかたが手取り足取りわかったのでこれからの勉学に精進できそうである。午後からのプレゼンは見に覚えのあることが多々あったので、仏教の教えは「今・ここで命があなたを生きている」ことを激烈なまでに実…

『DIVE!!』

瞬間視力の概念はこの映画で学ぶことができた。高さ10mからの飛び込みは「怖さ」との戦い。水面がゆらゆらとゆらめいているのも競技者の心理的負担を軽減するためなんだそうな。高飛込みほど「丘の上の水訓練」が必要なスポーツはない。<まっすぐに立つ>…

『エトワール』

この映画はなんどみても涙なしには見ることができない。フランス・パリオペラ座の厳しさとエトワールになるための<血のにじむ>世界が克明に描かれている。 「バーは救命道具じゃないのよ!」 師の教えは芸道理論の極限位相を目的にしているため、おこさま…

ドイツ語 の隔靴掻痒(靴のなかがかゆいが靴を脱ぐのがめんどくさいのでなかなか掻くことができないもどかしさ)

私は<自己および他者も認める>語学アレルギーである。『ドイツ語四週間』を主なテキストにして開学までの期間中に武者修行している。リリパットからは 「一番きらいなドイツ語の下準備をしろ、カリキュラムをくんで俺にメールすべし」と指令がくだる。 私…

カフカ的小説「美を求める男」

その男は美を求めていた。友人に「美を求めることは大変あぶない。なぜならば、『苦悩』を求めることに等しいためだ」と言われ、口ごもった。友人は論理学者だった。男は小説を書いていた。男は論理的な思考と演説をすることにコンプレックスをいだいていた…