リリパットの指摘

「膝が硬いのではなく、足首が硬いのだ」と誤植の訂正を電話相談でうけた。もうすこし、身体を動かしながら解剖学を学ぶ必要がありそうである。またアメリケンから日の丸に輸入された理論であるキネシオロジーとバイオメカにクスを身体をとおして学ぶ必要もでてきた。本屋を散策していると運動理論の台頭は目覚しく<めまい>をおこしそうである。最近では神経系統に作用をおよぼすPNFという運動理論もでてきているのでどうカクテルして介護の理論に集約していくか、頭が痛くなるばかりである。
 頭が痛くなるのは身体を動かしていない証拠、最近はウォーキングに開眼している。<歩き瞑想>は禅宗のお坊さんが京都の街中を「ほ〜い、ほ〜い、ほ〜い」と魂に響き渡る声で歌いながら<歩き瞑想>をしている。私は阿呆ながらとりいれることにした。本屋を「学び舎」として京都を<歩き瞑想>しながら散策しているのである。

 仏教の勉強会ではヨーガのことを深くまなぶことができたので体操競技クラシック・バレエクロワゼ(関係付ける)ことで介護の運動理論に集約させていきたい。ユングもまたヨーガについてかんがえており、興味ぶかい。インド哲学はおくが深い。しかし、私の下宿は大学の研究室の77倍狭く、閉所恐怖症の母はあまりきたくないといい。リリパットもまた泊まることをかなり拒んでいる。下宿の近くには鴨長明の『方丈記』が執筆された草庵が残されているが、「ここのほうが私の下宿よりも快適に住むここができそうだ」と参拝するたびに思う。