ヘーゲル『精神の現象学』というsystemの地図 misstion
序文
所論
(本文)
Ⅰ 感覚的確信、或いはこのものと私念
Ⅱ 知覚、或いは物と錯覚
Ⅲ 力と悟性、現象と超感覚的世界
Ⅴ自己自身だという確信の真理
A.自己意識の自立性と非自立性、主であることと奴であること
B.自己意識の自由、ストア主義とスケプシス主義と不幸な意識
Ⅴ 理性の確信と真理
A.観察する理性
B.理性的な自己意識の己れ自身を介する現実化(行為的理性)
C.即自的且つ対自的に実在であることを自覚している個体性
Ⅵ 精神
A.真実な精神 人倫
a.人倫的世界
b.人倫的行動
c.法的状態
B.自分から疎遠になった精神 教養
Ⅰ自分から疎遠になった精神の世界
a.教養とその現実の国
b.信仰と純粋透見
Ⅱ啓蒙
a.啓蒙と迷信との戦い
b.啓蒙の真理
C. 自分自身を確信している精神 道徳性
a.道徳的世界観
b.ずらかし
c.全的に知ること(良心) 美しい魂 悪とその赦し
Ⅶ 宗教
A.自然的宗教
B.芸術宗教
C.啓示宗教
Ⅷ 絶対的な知ること
『精神の現象学』の地図であるが、範囲が広いので論文やレポートを書く場合、自己ができる範囲内で理性にしたがった力で書き上げなくてはならない。「美学」という観点からみると「観察する理性」にしぼられる。眼差しは理性にしたがったものなので普遍性をもつ。しかし宗教の概念が芸術にからんでくると「芸術宗教」の観点もないがしろにすることはできない。
テーマを完全にかえて「医学」や「臨床心理学」の場合は全体を俯瞰するかたちでよみこまなくてはならない。ある論文ではファッションをテーマにして『精神の現象学』を読むこころみがなされている。
私は芸術における「美意識」および「医学のわざの伝承」にかかわる問題にかかわってくる。ここにおける「医学のわざの伝承」は広義な意味で危機管理や患者を看取るホスピスケアやターミナルケアの問題も含まれる。