登校拒否

 私はまだ「学校に行くべき」ではないと判断しているため、学校に登校していない。まさに登校拒否の状態であろう。学校や教育および企業での出社拒否の存在者の問題は根深い。
「Tく〜んごはんよ〜」
「うぜ〜な、そこおいとけよ!」
 悲しい親子のやり取りがくりひろげられる。Tくんは部屋のなかをのぞいてみると漫画とゲームがそろってあり、もしくはネット環境がととのっている。ネット環境がととのっているばあい。ネットゲームに一日中熱中している。そこでは架空の自己を体験でき、現実や社会からはとうざかっている状態となる。運動不足のためややしまりのない体型あるいはジャンクフードのみを好んで食べているために痩せ型で、眼はうつろか近眼で分厚いレンズのめがねをかけている。外にでることはまずない。家族はそっとしておくかあるいは学校に行くべしと実定法をさけぶが、しかしTくんにその声は届かない。
 解決策は得体の知れない男がやってきて、Tくんを「だまくらかして」他者の登校拒否の実例を見つめさせることである。あるいはなんらかの「役割り」をになわせるとTくんは驚くほど変わる。登校拒否の状態は欲望が鬱積しているためにその鬱積した欲望が昇華されると見違えるほど変貌をとける場合もある。しかし、この場合はかなり稀なケースででたり、ひっこんだりを繰り返しまた不適用の状態におちいってしまうこともあるのでじっと根気強く<見守る>ことが大切である。Tくんは人とつながりたい欲求がかなり高いがそのことを表現できないために登校拒否となる。