2010-10-21から1日間の記事一覧

カフカ的小説 「死亡したことをたしかめるために医者はいない」

エス氏はコーヒーを飲んでいた。エス氏はお酒をまったく飲むことができなかった。ピンクというあだ名されていた看護師には「風邪もなおせないくせにどうして手術ができるのよ!まったく、たよりがいがあるんだかないんだかわかったもんじゃないわ!」と毎日…

『ヘーゲル 精神の現象学』頭蓋論に関する考察

筆者は頭蓋論を中心に医学や解剖学のあらたな地平をみいだすことにした。そのためにはヘーゲルの『精神の現象学』をドイツ語で学ばなければならないと思ったが、ドイツの医学の土地にふれながらヘーゲルの『精神の現象学』を学びたいと所望した。 日本哲学の…

論理ってなんだろう 『教育哲学ノート』より

ヘーゲルの『論理学』とフッサールの『イデーン』と『論理学研究』をひもといて、新しい<のらくらもの>のカウンセリングをやっていきたい。『イデーン』は人間の<意識の流れ>を考察し、ヘーゲルの『論理学』とフッサールの『論理学研究』はカウンセリン…

『戦争と平和』の恐ろしさ

ドラマの『戦争と平和』は実は恐ろしいことに2パターン存在する。ひとつはヒロインがオードリー・ヘップバーンの麗しい英語バージョンそしてもうひとつは<ソ連が国家の威信をかけた超大作>濃い演技と500分超えるしかも長い長い解説つきの問題作である…

ドイツ語映画の少なさと哀しみ

ドイツ語映画はあまりにも第一次世界大戦の影響でのんべんだらりとした内容がなく深刻なものばかりである。たしかに社会的なメッセージをうったえることはわかるが、深刻すぎて鬱状態になる。やはり一番いいのは『菩提樹』や『続・菩提樹』いろいろな音楽の…

『明暗』をよんでいて

夏目漱石の『明暗』は日本文学のバイブルといってもいいかもしれないが、夏目漱石が臨終間際の作品なため<切迫した雰囲気>がかもしだされておりあまりに<のめりこみ>すぎたり、速読すると神経衰弱になる恐れがある。密度が濃い。ドストエフスキーの『カ…

ドラマ『DR.コトー診療所』から考えたこと

敏腕な手術のわざをもちながら島におくられてしまった五島(ゴトー)先生、これまでの診療所の先生は信用できないと島民はそっぽをむく、医療設備の整っていない「場所」では大学病院の学閥や最先端医療に慣れてきた医師は<手をこまねる>しかない。そんな…