『ヘーゲル 精神の現象学』頭蓋論に関する考察

 筆者は頭蓋論を中心に医学や解剖学のあらたな地平をみいだすことにした。そのためにはヘーゲルの『精神の現象学』をドイツ語で学ばなければならないと思ったが、ドイツの医学の土地にふれながらヘーゲルの『精神の現象学』を学びたいと所望した。
 日本哲学のなかでは西谷啓治における『根源的主体性の哲学』や夏目漱石の『明暗』にかんする論考が医学の「場所」の倫理を考察するうえでおおきな光明をもたらすと筆者は感じており、特に夏目漱石の『明暗』はじっくり読んでドイツ留学中に、ドイツ語に翻訳してまわりの乙女に朗読したいと所望している。

ヘーゲル 精神の現象学』金子武蔵訳 の注をみると
ガル博士の主著
『神経系統一 一般の特に脳神経系統の解剖学と生理学』
ヘーゲルの頭蓋論に大きな影響をあたえたようである。そしてガル博士はフランス人である。このことを考慮するとフランスにも留学する必要性がでてくる。

そして、霊魂についてはカントの『純粋理性批判』の影響が色濃くでている。
また、ヘーゲルの『論理学』の影響もまた頭蓋論の論理展開に大きな影響をおよぼしている。
注では「人を見た目で判断する」というロマンテックな記述となっているが、筆者はこの頭蓋論を中心に解剖学や外科医学におおきな光明をもたらすのではないかと考え、冬休み期間中にドイツそしてフランスに遊学したいと考えている。
ドイツの語学力は大変怪しいものがあり、現地で<慣れる>まで相当の時間がかかるとおもわれる。そしてイポリットやコシェーヴやオイゲン・フィンクをとおして立体的に『ヘーゲル 精神の現象学』を学んでいきたい。

冬休みまでに

A)『ヘーゲル 精神現象学の生成と構造』イポリット著 市倉宏裕訳

B)『ヘーゲル読解入門 『精神現象学』を読む』アレクサンドル・コシェーヴ著

C)『ヘーゲル』オイゲン・フィンク著 加藤精司著

A,B,Cを誠実に書き込みをしながら読み『教育哲学ノート』に自己の思索を語学をぼっちら、ぼっちら学びながら下記綴っていこうと所望している。
 
 また、田辺元の『種の論理』と『懺悔道としての哲学』は医学をこえた生命をみすえた思索が田辺元の強靭な思索で展開しているので夏目漱石の『明暗』とともに五回づつじっくりと読み、ヘーゲルの 『精神の現象学』から医学や解剖学の地平のアプローチにやくだてたいと考えている。

まあ、無理筋のシナリオになりそうな雰囲気だ。