クラシック・バレエにおける<動き方>

 クラシック・バレエの<動き方>は見て覚えることが大切である。いわば、<見取り稽古>であろう。クラシック・バレエにおける<見取り稽古>は<私のバレエ>をつくりあげる上でとても大切なことである。そのことは、先輩たちの眼鏡をはずた私のぼんやりとした眼差しから見える<動き方>からあらわれてくる。それはまるで印象派の絵画のようである。私はバレエの稽古の時、眼鏡をかけない。なぜならば、眼鏡を<気>にすると踊ることに集中することができないためである。
 そして、人間の<動き方>の本質である魂の生き生きとした<動き方>をみつめたいためである。