『コーラスライン』はタブーを歌う

 劇団四季のミュージカルを観にいってすべての謎がとけた。嗚呼、サイコロジカルの技とはこういうものか、人間の魂とはこういうものかと。
 動き方があまりにも身に覚えがある動き方であったので、苦悩せずにはいられなかった。そして、katoさんも出演なさっていた。まるでフロイトである。そんなこともきくのかよ〜的な質問で劇団員の魂をゆさゆさと揺さぶっていた。
 劇団員のひとりひとりの切実な告白に涙がこぼれた。やはり人間はタブーがあって当然であろう。告白できるか否かそれが問題であろう。