2010-08-20から1日間の記事一覧

ドストエフスキーとトルストイとプルースト

私の読書体験の長い御伽噺はドストエフスキーに始まる。ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』は神をめぐる兄弟喧嘩が主題で中間に社会主義思想を叫ぶ少年がペレズヴォンという犬とともに登場する。そして根性をためすために汽車の線路に横たわる。私は…

ギリシア語などの変な言語をやる意義

ギリシア語やロシア語やアラビア語をやるとなんのとくになるのかとおもったことは一度や二度ではない。たしかに英語の語源を究極までたどるとギリシア語やラテン語となる。英和辞書を善くよむとそのことをはっけんできる。恩師は 「ドイツ語もロシア語も親父…

星新一さんのお告げ

私は最近『ひらめきの法則』という星新一さんの講演会のCDを聞いた。大学の授業にでないでふらふらと講演会をうろついている人間であるので、講演会もCDできくという行為に移行している。 星新一さんによると a)違った概念をくみあわせる b)ひととちがった視…

母校にかすかに香る哲学

ソクラテスの意思は現代にも着実にうけつがれているようである。私は母校にてくてくとペリパトス(歩廊を歩く行為)しながら訪れた。現代の諸問題に誠実に向き合うためには過去の自己とむきあうことが必要条件である。自己の問題は他者の問題となりえる可能…