ローレライという乙女 妄想にも意味がある ユング心理学より

「わたしはローレライっていうの」
「そうですか(それが何を意味するのかわからない)」
ユングはその患者の意味がわからなかったが文献を調べてみると
ローレライ』というドイツの歌(それが何をいみするかわからな〜い」からはじまる歌)が有ることを発見した。
またあるとき、
「わたしはソクラテスの代理です」
「そうですか(なんなんだ・・・・・・・)」
「わたしはソクラテスに告発されているのよ」
ユング古代ギリシャソクラテスの文献を調べ
民衆によって不当に告発された事実から
患者が「私は周りから阻害されていてソクラテスのように不当に告発されているようなものだ」
と訴えているということを察した。

支離滅裂な言動にも隠されたメッセージを探ることで患者の本心を読み解くことが出来る。
最近、叔父にフロイト流の精神分析をされたのでユング派や魂のありかたについて
カント哲学やヘーゲル哲学からこうさつしていこうと考えている。