バイオリン ちょうちょう とんだ

 私はバイオリンで曲を弾くことができるようになった。キラキラ星変奏曲とちょうちょうは師のピアノ伴奏であわして弾いている。下宿での練習は相当「元気」がなければやらない。「元気」があるときはたいてい本屋にくりだして立ち読みしてブログを書いている。つかれてかえると哲学書に書き込みをしながら医学系のドラマや外国の『山猫』や『ゴット・ファーザー』をみている。さあ、寝るかと万年床にいくと夏目漱石『明暗』をよんだりドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』をよんだりする。しばらく横になってそれでもねむれないと万年床からむっくり亡霊のようにおきて万年筆でぴーひゃらなショート・ショートを書くことになる。
 それでもねむれないときはハイデガーの『有と時』に書き込みをしながら「夜よくねむる」とかきながら読み進める。裏表紙にはノーベル文学賞大谷大学の総合研究室にぶらさげるとかフランツ・カフカ賞ローマ・カトリックの洛北近くの大学にぶらさげるとかわけのわからないことをかいている。ほかにも「医学と心理学と倫理学のあいだをまさぐる」など高野長英の『夢物語』のようである。すべての哲学書の書き込みにはかならず以下の書き込みがしるされてある
1 生活の安定
2 単位をとって大学院にすすむ
3 ゴミをすてる
4 部屋を片付ける
5 助教授、音楽、文学について語る友と友愛をむすぶ
6 本を書く
7 ヘーゲル哲学とカント哲学の伝承