やわらかな医療をめざして 『教育哲学ノート』より

 私はドイツ・スイスにわたってユング派のカウンセラーになるために修行したいと考えている。そのためには、ドイツ語の語学力がなければ、困難だとおもわれる。京都にはGete Instituteという西谷啓治先生もメダルをもらったドイツ語の修行の「場所」ドウルーズ、バタイユロラン・バルトの息づかいを原書でなくても<やわらかな思想>としてドイツ思想系の<噛み砕きにくさ>からときはなつフランス語の修行の「場所」として関西日仏会館という「場所」もまたある。
 また、私は『有と時』(Sein und Zeit)と『精神の現象学』(System der Wissenschaft)を医学や心理学、そして教育の哲学として<生き生きとした>伝承のためにひもとく必要があると私念している。
 最後に私は元来、口下手なためにうまくものごとをつたえることが不得手である。そのためにエドワード・サイードの<語り>を読み取ってなんとか物事を口承でつたえる<わざ>を身につけていきたい。