身体の動きの美しさの追求

 私は身体からかもし出される美しさを追求するために文学作品の読み込みと、西田哲学の『思索と体験』、西田幾多郎哲学論文「場所」、『働くものから見るものへ』を朗読することにした。舞踊家が<まわる>時に指先やつま先から表出される美がわれわれの観客に「美しい」と思わせるものなのではなかろうか、と現在の私は考えている。
 このことはオーケストラのコンダクターにも同様なことではあるまいか。コンダクターの指揮の<動き方>には<美しさ>がある。それはタクトから表出される美しさである。このことはオーケストラ団員の感情にうったえかけるものとなるであろう。
 そして、体操競技において<わざ>から<わざ>への<つなぎ>の部分や<きめ>の概念(筑波大学のモルフォルギー思想の論文の概念)にはっしているとおもわれる。
 <きめ>の概念についてはリリパット(叔父)が筑波大学修士論文を書いたときに書かれた論文による。この概念は舞踊における運動理論やオーケストラにおける運動理論にもかつようできると思われる。