ニコライ堂と湯島天神

 私は将来、ロシアに行ってドストエフスキーの手書き原稿を拝みたい。そのためにニコライ堂にいって蝋燭に火をともした。寝る前に聖書を読んでいたためか、今回は扉が開いていた。拝観料200円とパンフレット100円、そして歴史本ドストエフスキーの顔つき300円、なんだかんだいってもどんな宗教も金とるらしい。しかたがない、宗教界も経済界も不況であることにはかわりがない。
 ニコライ堂にはロシア語とギリシア語がステンド・グラスに書いてあった。私は読むことが出来たが、翻訳することができなかった。これは由々しき問題だ。将来、ロシアのサンクトペテル・ブルグにいってラトマンスキーやドストエフスキーの末裔さんとお話できないと困る。そのうちなんとかなるだろう。
 湯島聖堂は巨大な孔子像があった。落語の「厩火事」を思い出す。絵馬に無理筋の願い事をした。壮大すぎて孔子もわらっているだろう。
「学問成就」の旗がひらひらとはためいていた。