2010-10-28から1日間の記事一覧

 夏目漱石とヘーゲル 『教育哲学ノート』より

夏目漱石の文学は登場人物の心理描写が極めて巧みな論理で構成されている。ヘーゲルの『精神の現象学』の論理は『大論理学』が土台になっている。筆者はヘーゲル『精神の現象学』の「自己意識」を中心に夏目漱石の文学を読み解いていこうと考えた。「自己意…

自己と他者の「論理」 『教育哲学ノート』より

哲学書を書き写すという行為は身体をとおして哲学の営みを学ぶことに通じると思われる。しかし、最後までその営みが完了することは極めて難しい。なぜならば、他者の「論理」で表現された文章であるために自己の思い通りにはいかないためである。しかし、自…